これは生物学用語で、「外部からの刺激を細胞内に取り入れる物質」です。
細胞は外部からの刺激を受け、それらの応答として行動を決定するというのです!
メッセンジャー分子は
血液中を流れて体内の細胞を循環し「感情」を肺や心臓や肝臓・腸…などなどに伝達します。
ということは
人の「感謝の気持ち」や「愛おしい気持ち」、「怒り」や「絶望感」を
各臓器(というかすべての細胞)に届けるのです。
いつも「幸せ」や「感謝」を感じている人は細胞にそれが伝わり
健やかな体をつくるということも検証されているようですし
逆に、「怒り」や「悲しみ」などの自分にとって不快な感情を常に感じていると
不健康になったり、
それを溜めこみすぎると病気になるということでもあります。
これを知った時、私は自分の体験がリンクしました。
私は小さい頃、母の熱すぎる愛(本人は愛のつもりだった)により
本当の気持ちを言えずに育っているのですが、
「本当の気持ちや自分の感情を表すと母が悲しむ」と思いこんでいて
自分の本音や素の感情をずいぶん長い間ため込んできたようです。
それがわかったのが「胆石」が発見された時です。
私はいろんな本を読みあさっていて、肝臓は怒りとつながっている臓器だと知っていたからです。
古代中国においても
肝=怒
心=喜
肺=悲
腎=恐
脾=思
と言われています。
そう言えば「胸が熱くなるほどの感動」は心臓あたり(ハート)で感じますし
悲しい時は胸が苦しくなったりますね。
昔担任した子で、おねしょがおさまらない子がいたのですが、その子のお父さんがちょっと口ごたえしただけで殴ったり蹴ったりする人で、
その子はいつも恐れを感じていたのです。
これは「腎」が反応していたのですね。
話を戻します。
私の場合、母に対していつも「本音を出してはいけない」「感情を表してはいけない」と思っていたので、
知らず知らずの間に「怒り」がたまっていたようです。
それを実感したのが、病院でレントゲンを撮り、胆嚢を見た時です。
小さな仁丹のようなツブツブ(結晶)が見えたのです。
これはまぎれもなく私の「怒り」が結晶化したものでした。
もちろんお医者さんは西洋医学の方なので、そんな説明は無く
私が解釈したもの・・・というか「胆嚢が伝えてきた」ものだったのです。
その時本当に胆嚢は私に語ってきました。
怒りをこんなに溜めてきたのだということを。
先ほどのメッセンジャー分子の話から考えると非常に納得できます。
私は「感情を溜めるとこうなる」見本だったのです。
感情は流れています。
強い感情を溜めこむと固まってしまうとよく言われますが
それを体現した私に言わせると
感情は味わう・流すだけでなく
その奥に潜んでいる本当の「声」を聴かなければ意味は無い。
と考えています。
固まってしまった感情は必ず何かの出来事や言葉とくっついていて
その感情が呼び起こされる出来事や言葉によってさらにその塊は大きくなります。
その上、本当の「声」は無意識の中に閉じ込められているので、
自分でどうにかしようと思ってもなかなか聞こえてきません。
かと言って
ただ、カウンセリングのように話を聴いてもらうだけだと
無意識にフタをしているだけに、問題の核心からズレてしまうことがありますし、拒否反応が出てしまうこともあります。
固まってしまった感情や思いは自分の目で見ることができない
自分の本当の声を聴くことができない
では、どうすればいいのでしょうか?
それは
世界をホリスティックな見方で見ることです。
私たち人間を「部分」の寄せ集めとして見るのではなく
全体性をもって見るということです。
体を例にしても
心臓・肝臓・胃などの内臓、骨、筋肉・・・すべてつながっています。
そしてその「体」は「心」や「意識」とつながっています。
「体」「心」「意識」はまわりの人につながっていて、
地球につながっていて、宇宙につながっています。
決して「部分」の寄せ集めではないのです。
なので、
自分の中にある見えない部分と
見えている部分にも必ずつながりがあります。
このつながりの感覚をもって自分の心に臨む時
無意識にある本当の声を聴くことができるのです。
Anastasia
最新記事 by Anastasia (全て見る)
- 娘の変化「勉強しすぎじゃない?」 - 2024年8月20日
- 家族のダメダメは私の投影だった - 2024年8月14日
- 夫の仕事トラブルと娘のダメダメっぷり - 2024年8月13日
コメント