子どもの問題行動TOP10
第2位 不登校(無気力型)
不登校の原因はいろいろあって、本人の責任ではないように見えることもあるので
「問題行動」と言えないのではないかという見方もあるのですが
フラクタル心理学の「思考が現実化する。100%例外なく」という
現象学的な視点に基づいて分析をし、解決を図ります。
まず、不登校の定義です。
◆不登校の定義(文科省)
学校を連続又は断続して年間30日以上欠席していて、
何らかの心理的・情緒的・身体的あるいは社会的要因・背景により、
子どもが登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるもの。
ただし、病気や経済的理由によるものを除く。
文科省は不登校の原因として5つ挙げています。
◆文科省が公表した不登校の原因の統計5つ
①無気力型
②遊び・非行型
③人間関係型
④複合型
⑤その他
とあります。
この中の①②③を実際の事例を使って分析し、解決策を論じていこうと思います。
まずは
不登校の原因①
無気力型
何事にも意欲を見せず、学校に行かなくてもあまり罪悪感を感じず、
心の葛藤も少ないタイプです。
「めんどくさい、だるい、うざい」や
「学校っておもしろくないし、つまらないし、行かなくていいでしょ」など
意欲がなく無気力な子供が該当します。
【事例】(個人情報の為、性別や状況を変えてあります)
Kくん(15歳/第一子/5歳違いの弟がいる) は中学校入学時から遅刻が多く
授業中に居眠りしていました。
冬場になるとさらに朝起きるのがつらいようで 断続的に欠席するようになりました。
担任が家庭訪問に行くと一日中ゲームをしている様子で
そばにいるお母さんが「もうやめなさい」と注意をしても聞き入れる様子はありません。
成績はどんどん下がり、受験する意思があるのか確認すると
「どっちでもいい」という返答です。
最初はのんびりしていたお母さんも次第に悩むようになりました。
以下は 相談に来られたお母さんのカウンセリング事例です。
フラクタル心理学では、
Kくん自身に働きかけなくても Kくんの今の状態を変えることができます。
【お母さんのお話から】
・お母さんは3人姉妹の末子である。
・お母さんご自身の体が弱く、朝起きるのがつらい。
・Kくんも早起きが苦手で幼稚園に通っていた頃から時々遅刻をしていた。
・お母さんは幼少時に小児喘息だったこともあり季節の変わり目には体調が悪くなる。 (朝起きるのがつらい)
・夫(Kくんのお父さん)は東北地方に単身赴任中でしつけが行き届かない。
・Kくんが学校を休んで一日中「ゾンビを殺すゲーム」をしている。
こういうかんじのゲームです💦
【分析】
すべての問題の原因は「怠慢・傲慢・無知」から始まると考えます。
このお母さんは体が弱く、幼少時に小児喘息を患っていたということから
深層に怠慢があります。
喘息は「かまって~」「私を見て~」という思考なので、
とても依存的な子どもだったようです。
お母さんの怠慢がKくんに投影されています。
怠慢は恐怖をつくります。
怠慢な人は「責められそう」「襲われそう」と無意識で思っているので
ゲームの中で襲ってくるゾンビを殺してすっきりするのが辞められません。
このお母さんは三人姉妹の末子ということなので、
もともと保護を目的に生まれてきています。
Kくんに厳しく言えないことからも
このお母さんにとって「愛=すべて認めてくれること」とか 「愛=世話をすること」
になっていると考えられます。
ご主人(Kくんのお父さん)が単身赴任中だということで
お母さんの深層は父性的な厳しさをもっているご主人を家から去らせたようです。
(実際は会社からの命令ですが、すべては自分が創っているので
95%の深層意識は このようによく働くわけです)
ということは
ご自分のお父さんとの関係も相似形である可能性があります。
「ご実家のお父さんはお元気ですか?」と尋ねると
「父は私が20歳の時に他界しています」と答えられました。
家の中から「厳しさ」「成長」「枠」「ヒエラルキー」などのエッセンスを
消したわけですね。
家の中のヒエラルキー(ピラミッド方の階層組織)が崩壊しているので
学校という相似形(上下関係、教え教えられる関係)になじめないのは当たり前です。
(Kくんは部活動においても先輩とのトラブルがあり、部活動も欠席中です。)
【解決法】
1.パンチ法で怠慢を消す
これはフラクタル心理学のスピード修正法です。
未成熟な脳の回路を断ち切ることができます。
(被害者意識が強い人は修正が進んでから)
2.修正文(子どもの自分をイメージして言い聞かせます)
あなたは何もしないで楽していたいんだね。
お母さんに全部やってほしいと思っていたんだね。
だからこれをしなさい、あれをしなさいと指図されるのが嫌で
夫に「もっと家を片付けろ」「掃除をしろ」と言われるのも嫌で
夫と離れて暮らしたくなったね。
好きなようにやりたいんだよね。 楽したいんだよね。
でもね、それは勘違いなんだ。
自分のエネルギーを出して 家の中を片付けたり、掃除をするのは とても気持ちいいし
達成感もあるんだよ。
夫の言うことが正しいんだよ。
言われたことに従いなさい。
言われたことに「はい」と返事をしてすぐに行動しなさい。
そうすれば子どもはあなたの言うことをきくし
先生の言うこともきいて学校に行けるようになるよ。
能力を発揮することが楽しくなって 生き生きと過ごせるようになるんだよ。
素晴らしいね! 大丈夫、絶対にできるからね。
3.大人の自分の行動をチェックし修正する
Kくんのお母さんに普段の行動をチェックしてもらうようにします。
怠慢な自分、夫の言うことをきけない自分に気づくと
普段の行動でも同じことをやっていることに気づいたとのことです。
このお母さんは町内会の会長に
「あなたの家の庭の木が道にはみ出しているから 切って下さい」と言われても
「ウチの敷地に生えている木なんだから放っておいて」と言う通りにしなかったり
警察がネズミ捕りをして罰金を取っているのを見ては
「よく稼ぐわね」とイヤミや悪口を言っていたことに気づきました。
「権威」を否定しているのです。
だからKくんは学校という「権威」を否定して「学校なんか行っても無駄」と言って
不登校になっている…ということを 理解してもらい、
修正文の中で修正していきます。
「不登校でもいいじゃん!」という声を見かけますが
不登校の思考にもいろいろあって
自立しているタイプなら問題はないのですが
怠慢・傲慢・無知というチャイルドの思考は修正しておかないと
社会に出てからも人間関係で問題だらけになったり
出社するのが苦痛でたまらなくなります。
怠慢の思考は病気を創るもとになったりも…!
「不登校でもいいじゃん!」というのはタイプによるので
見極めが大切ですね(^_-)-☆
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Anastasia
7,000人以上の生徒・保護者と熱く生きたもと中学校教諭。
今まで思いえがいたことは100%現実化している。
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