中身が変わったら自然に声が変わった

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※中身(物事の内容。外見ではなく、実質。)

むかい ゆかです。

学校で、福祉体験や地域学習の発表会をする時に
ひとり一人の「声」をただの「声」ではなく、
「その子の声」として聴いていたら、いろんなことが見えてきます。

声はその人の中身を表す

女子で多いのが
友達の中ではやたらはしゃいで大声なのに、
大勢の人の前では蚊のなくような声になってしまう子。
友達の中では自信の無さを無意識にカバーしようとして大声になっています。
大勢の人の前ではモロに自信の無さが出ています。
(どっちに対しても自分の中身が出てしまう)

もっと細かく言えば「自信が無いことを認めたくない。弱い自分はダメだ」と
思っているということです。
なので、みんなの前に立ち、視線にさらされると
それを見透かされるような気がして声が小さくなります。

もともと「こんな自分をみんなに知れたらどうしよう」と思っていたりします
大人も一緒で

普段話している声は小さくても、人に届けようと思った時には、
はっきりしたよく通る声が出る人ならいいのですが
がんばっても「聞こえにくい」声の人は何か自分に制限がかかっていると見ます。

私の持論では声は肚(はら)=無意識からやってくるので

自分の知っている自分  を見てもわかりません。

自分が自覚できないところ を知ろうとしないとまるごとの自分が見えてきません。

「私は醜い」

無意識にある自分の観念は自分の知らないところに表れます。
ある生徒は「私は醜い」という観念を持っていました。

これは思春期に思い込みがちな観念のひとつです。
それを大人になっても持っている人もいますよね?

だから、この生徒の場合、
人前に立つと「醜い私がみんなに見られてる」と思って声が小さく小さくなりました。

体育祭の応援の場、合唱コンでの声出しでも
みんなに「もっと大きな声、出ないの!?」と言われて、
本人は一生懸命がんばるのですが、大きな声が出ません。
そこで、この子との日記でのやりとりをきっかけに、会話につなげていきました。

私「今日の髪型かわいいね!髪を切ったの?」

その子「切り過ぎて恥ずかしいんです」
という日記でのやり取りから、給食の時間に私は
その子のいる班に近づいていって

その子以外の生徒に
「ねーみんな、〇〇子(その生徒)髪が短い方がかわいいよね!」と言いました。

そしたら班のみんなは「うん、こっちの方がかわいいよ!」「似合ってる」と言いました。

(その班はその子と気が合う穏やかなメンバーで構成してあったのです)

案の定、その子は「えーーダメだよ。ワカメちゃんみたいになってしまったし」

と相変わらず否定します。
そこで、私は「ワカメちゃんなのか、小泉今日子なのかは自分は勝手に決めてるだけ」
(小泉今日子…時代を感じますね)

「自分が小泉今日子だと思ったら小泉今日子なの!」と笑いながらいいました。
他も生徒も笑っていて、

「じゃ、私は森高千里ってことで!!」

「俺は福山政治だな!」と言い始め、
お互いのことを

「小泉!」とか「福山~~!」と呼びだしたのです(笑)

それから、その「小泉」はどんどん元気になっていきました。

すると本当に小泉今日子に似てきたんです!
それにつれて「声」がだんだん大きくなってきました。
学年の終わりには

大声で、掃除をサボる男子を追いかけまわすようになり・・・
(今の誰???)と思うくらい(笑)
本当に声はおもしろいですね。

中身が変わると声が変わる\(^o^)/

 

9月27日(日)

もうブレない!自信をつくる声のワークショップ@吉祥寺

10月3日(土)

ちょっとこわいけど自分の無意識を探ってみるマニアックな勉強会

 

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Anastasia

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7,000人以上の生徒・保護者と熱く生きたもと中学校教諭。 今まで思いえがいたことは100%現実化している。 プロフィールはこちら
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